リニューアルオープンした津田沼ビート【Tsudanuma Viit】
津田沼パルコさんが惜しまれながら2023年2月28日をもって閉館し、元パルコB館には新たな商業施設として津田沼ビートがパルコ時代から出店している、一部の店舗様と共にリニューアルオープンしました。
ちなみに津田沼ビートの名称となったViit(ビート)の由来はローマ数字の7(Ⅶ,ⅶ)と、t(+,プラス)で、時代と共に移り変わる”地域の暮らしに新たなプラスをご提案”といった、想いと願いが込められているようです。
津田沼駅前を再構築する商業施設の一つとして、幅広い世代に認知してもらいやすそうなフレーズと、分かりやすいブランドロゴがいいですよね!特に近隣地域(船橋市、習志野市、八千代市、鎌ヶ谷市、千葉市)にお住まいの皆様は、是非津田沼ビートを買い物に行く商業施設リストの一つに入れてくださいね。
生まれ変わった津田沼Viitには、昭和から続いたファッションを全面に打ち出すフロア構成ではなく、ライススタイルサービスを中心とした商業施設になっています。
B館は元パルコA館の建物の後ろにあり、駅方面から見ると分かりにくいですが、すでにパルコ時代から継続しているお店は2023年3月下旬から営業を継続しています。2023年夏頃から店舗も続々オープンしています。これからリスタートして津田沼駅前や地域を盛り上げていく、魅力ある駅前商業施設の一つに生まれ変わろうとしています。
2023年9月現在の店舗情報
※企業サイトをリンクしてありますので、ビートに足を運ぶ参考にしてください。
B1
ベイシア(10月中旬OPEN予定)
1F
STARBACKS
QBハウス (ヘアサロン)
無印良品
2F
Zoff
ROSEMARY(コスメ、ビューティ)
しゃら (着物、ドレス)
ポーラ ザ ビューティー
スーツセレクト
ネイルサロン マーノ
Lucia(服飾雑貨)
ABCマート
3F
津田沼カルチャーセンター(習い事、趣味)
ほけんの窓口
駿河屋 (ゲーム、古本、DVD)
APINA (アミューズメント)
4F
eyecity
さめじま眼科
奏の森耳鼻咽喉科(10月2日OPEN予定)
津田沼皮膚科
アップル薬局
DAISO
5F
レッツデンタルクリニック
西松屋 (キッズ、ベビー総合衣料)
C-pla (ガチャガチャ)
パシオス (総合衣料)
6F
英会話AEON
ダンディハウス、ミスパリダイエットセンター
津田沼献血ルーム
ZXY (サテライトオフィス)
買取のラフテル (10月1日OPEN予定)
RF
BBQDAYS (バーベキュー場)
実店舗とEコマースの選択と両立
商業施設といえば、以前はファッション系のお店が多くをしめていましたが、ネットショピングの利便性や生活様式の変化から、商業施設はライフスタイルサポート型中心の店舗構成に変化しつつあります。
駅前が売れる条件であったファッション系商業施設の時代は完全に終わり、EC店舗での顧客獲得やマーケティングに注力する時代です。ECで一度購入した店舗の商品、品質、価格にある程度満足していれば、お客様が実店舗に完全に戻ることはほぼありません。
さらに実店舗は、スマホを中心にキャッシュレス決済によるセルフレジ化が進んだことから、店舗の存在意義をより明確することが求められています。ですが、仕事帰りや休日にふらっと歩いて買い物をしたい、ネットショッピングだけではなく、ウィンドウショッピングを楽しみながら、ECと比較して購入したいなど、流動的な消費者の方もたくさんいらっしゃいます。
ファッションはスタイリングを強調することから、若い世代をコアモデルにしていくビジネスモデルが主流でした。ですが若い世代の人口減少、ECの普及から実店舗のショールーム化、ネットとの価格比較もスタンダードな時代です。また、ミドル世代からシニア世代の消費意欲も、生活環境の変化や相次ぐ値上げが続いたことから、消費に対するハードルは以前とは異なる環境です。
末筆
閉館した津田沼パルコ跡地に新たにオープンした津田沼ビート。昭和の象徴でもあった百貨店や駅前商業施設という、以前の勝ち組と言われたビジネスモデルが崩壊した今、日本でも駅前商業施設のアフターモデルを必要としています。
そんな厳しい環境の中でリニューアルオープンした、津田沼ビートに是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。特に、以前のパルコ時代に行ったっきりしばらく行ってない、なんていう人はリニューアルした館内を見に行くだけでも楽しいと思います。津田沼駅前をはじめ、習志野、船橋、八千代、鎌ヶ谷、幕張地域をさらに盛り上げるためにも、SNSなどを活用して”いいね”を増やして津田沼ビートを応援していきましょう。
ここで一つ気になるのは、飲食フロアがないことです。パルコ時代は、A館にレストラン街があった(B館とは連絡通路での往来)ことから、パルコB館がベースの津田沼ビートさんには、パルコ時代に飲食フロアだったスペースがないので、今後再編の動きがあるのかもしれません。
これはあくまで憶測になりますが、以前は駅前ファションビルを中心に消費していた昭和世代が、ミドル層からシニア世代となってきたことで、今後は地下などの低層階にフードコート的なスペースを設けていくかもしれませんよね。駅前という人が集まる立地条件を活かすのであれば、東京駅のようにお土産やギフト商品が揃う、全国の店舗が集まるフロアなど、消費者は何か新しい形を求めていると思います。いずれにしても、引き続き元パルコA館の再開発も含めて注目していきたいですね。
大企業や有名店などの知名度だけではなく、中小企業間の積極的なコラボなど、どんなサービスだろう?と消費者がワクワクする要素を試行錯誤しながら、利用者が多い津田沼駅前に新たなイノベーションが起こることを期待しています。