WordPressブロックエディタの本格的な一般活用に向けて

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貴社のホームページは昭和?平成?まだ色濃く残る WordPressの誤解

現在、Webサイトを制作する手法の中で、ワードプレスは制作案件には必ず上がる名前の一つになりました。少し前までは、ワードプレスは海外のだから危ない、セキュリティが問題だ、安易なCMSは邪道だなど、様々なお話もありました。

この島国という情報を遮断しがちな環境下では、WordPressという世界一価値のある身近なCMSは、国内では無料で簡単に使えるイマイチなCMSというと価値以下の評価をされていた感もありました。そのため、ネットから情報だけ得て利用していない人の中には、ワードプレスをただのブログビルダーでしょと馬鹿にしている人や、その反対に操作したら思ったよりも難しいと感じた人もいると思います。

そういう少しずつズレた認識の一つ一つが要因となり、未だホームページって難しそうだし、維持費や管理費を無駄に取られているイメージが抜けない部分があると思います。この流れがいつまで続くのかは不明ですが、ワードプレスブロックエディタはそれを少しずつ解消していく一つの手段にもなると思います。現在のワードプレスは、ようやく日本でも正しい方向で認知され、利便性の高いCMSとして多くの会社やお店で利用されています。

ワードプレスはアナログになる?

そんなワードプレスですが、個人的には普通学校の授業の中に取り入れたほうがよいと思っています。それは、あと数年も経てばAIが多くの業務で一般的に活用され、人がプロンプト(指示や質問)する形が具現化される時代に突入することが想定できるからです。

例えば製品を設計や事業の営業方法から、難問を解いてくれたり、作詞作曲をお願いしている可能性も高いです。そうなると人間は、AIの作業を最終チェックする役割になっているかもしれません。

また、 WordPressのように身近で実践的なCMSを日常的に触れる機会が大切だと思います。プログラミングなどといった大それたこというとその時点で挫折してしまいそうですが、SNSを操作する延長のイメージで、実践で即活用できるノーコードで触れることが、挫折しにくく入りやすいと思います。

そして近い未来、ガラケーがフェードアウトしてきたように、今のような形のWebサイト制作や、アウトソーシングの受発注を減らしていくことが、世界とフラットに競争する日本の中小零細企業のためには絶対に望ましいのです。コンプライアンスやリスク管理に資金を費やす中堅・大手企業を除き、それ以外の中小企業や店舗では、日常的なサイト更新作業を内部完結させ、どんな会社にもウェブ更新担当者が社員として欠かせない形となることが、日本には必須となります。

その理由は、今はまだアナログで十分やっていけている事業でも、AIが今よりも確実に身近に存在する近未来では、急速に広がるAIの活用と向き合うことが避けられなくなるからです。

世界の中の立ち位置の変化

それと、どこから説明していいのかはわかりませんが、現在の日本の立ち位置は非常に難しく、アジアの中でも日本に対する価値観が大きく変わっている現状と向き合っています。特に中国においては、デジタル覇権争いでの教育環境と人材育成、開発をリードする投資、グローバル人材の積極的な確保が日本の事情とは大きく異なります。さらに韓国にもデジタルエンタメ分野では、圧倒的な差を感じるようになりました。

アジアのお話になってしまい、大掛かりなプロジェクトみたいですが、現在日本ではデジタルに対する一般の底上げが必須となります。中国や韓国はデジタル発信力にとても長けています。それは日本とは異なる文化の影響もありますが、少しでも実用的な部分を中小企業や地域のために役立てることが今の日本には大切です。

それこそAIに負けない優秀な開発者を増やせばいいということではなく、AIを活用できる人材を中小零細企業が当たり前のように使う環境構築が最も望まれます。

地域の会社や店舗を、新規ユーザーへ伝えていく大切さと販促

国内では、なんとなく元々地域にあった会社やお店が、後から参入してきた全国チェーンに押され、二番手三番手扱いされてしまうケースがどの地域でも起きてます。そういった影響もあ離、全てではありませんが、地域の中小企業やお店では、価格を含めた積極的なサービスの訴求力が失われつつあると感じます。

どちらが優勢だとか良いとかではなく、ユーザーに選択肢が増えることはよいことです。特に地域では大型チェーンがインフラを構築し、生活を主導してきたことは利用するユーザーの利便性や、高齢化サポートにも大きく繋がっています。

一方の課題として、地域の中小企業や店舗のデジタル活用を、地域で利用するご年配の方々にまで浸透させることは容易ではない状況から、地域の店舗や企業がサービスを一定の集客に繋げていくには、ポータルサイトに依存せざる得ない状況もあります。

これも多くの事業や消費者のインフラとしては、とても役に立っています。ですが大手ポータルはあくまでベターであり、自社集客ありきのバランスで併用することがベストであり、完全依存は絶対にお勧めしません。

あくまで基本は自社集客をするベースが必須な時代です。これは国内市場がグローバル化しており、競争相手が国内の大手企業だけではないからです。

ドメインは会社の印鑑ではない時代に

これも各地域でウェブを活用できていないことや、ウェブ知識の普及遮断も原因になっています。見るとわかりますが、ちょうど2013年から2019年前後に制作された感が伝わる、会社やお店のWebサイトの一群があり、そこそこ高額な金額で制作したサイトも多いと思います。また、その中にはスマホ非対応であったり、制作当初の時代を感じる画像が掲載されている、サイトが多数存在するのもその傾向です。

また、ドメインを会社の印鑑のように思い込まれている場合もあります。大企業やドメインに格別のこだわりがある場合は別ですが、一般企業のドメイン自体に特別な価値があるわけでなく、ドメインを取得してサーバーを使って自社のWebサイトをインターネット上に表示することに本当の価値があるのです。

またサイトへ訪問してくるユーザーが、ドメインをわざわざで調べて検索するケースはほとんどありません。自社サイトの紹介やQRコード、検索後に表示されたサイト、また広告からサイトに流入するケースが大半です。

自社のウェブサイトで検索対策をしている場合は、会社名や店舗名、商品やサービスの内容からホームページへの訪問があることもあります。

もちろん日本ドメインのco.jpにこだわり、名刺のなどのURLでの信頼や、変更する作業が大変など理由もあると思いますが、多くの大手企業さんのウェブサイトを見ると分かるように、皆さん複数のドメインを所有しています。スクラップア&ビルドもしています。それくらい今は1つのドメインにこだわって利用する時代でもなく、気軽にドメインを増やしたりやめたりできる時代の意識的な認識も大切です。

Webサイトには、複雑で普段利用している際は考える必要のない要素も多く、業者に任せっきりになることも仕方ないと思います。ですが今では以前とは比べ物にならないほど、内部構造もシンプルになっています。

また業者が提案した別のサービスとのお付き合いもあると思います。ドメインやサーバー件から、更新作業への不安なども加わり、費用は高くてもいいと考えるケースや、他のシステムサービスとセットになっていて、何かしら縛りがあったりするケースもあるかもしれません。

WordPressは更新作業が重要

商品やサービスは、現在のニーズにマッチするように鮮度を保ち、改良を重ねていける基礎設計が重要です。もちろん以前から変わらないままのほうが、良いビジネスも日本にはたくさん残っています。ですが、多くの産業で時代やニーズに対する少しずつのズレから、変化に対応できない場合は時代の波にのまれていきます。

ウェブサイトも同じです。会社やお店のサイトが古い雰囲気であったり、スマホ未対応だとそれだけでスマホユーザーは内容を見ない傾向もあります。また、SNSのアカウントがあっても信頼にはつながりません。また、そのアカウントにリンクしているホームページが古く見えたり、リンク先がポータルサイトの場合は、一過性の情報として詳しく閲覧されないこともあります。

またユーザーがサイトを閲覧して古く感じる部分は、新着更新情報があるサイトの場合、最新情報が3ヶ月以上更新されていない、画像が制作当初の雰囲気のまま、体裁を気にしたコピペ文章がわかりやすい、業者が制作した感のあるかっこよすぎるキャッチコピーなどは、なんとなくでも閲覧者に伝わるものです。

身近なデジタル活用を未来の日本へ

ようやく日本でもキャッシュレス決済やSNSの活用が浸透しましたが、海外では数十年前から一般的に利用していました。日本のSNSでは最も利用されているLINEも、以前は海外のサービスでしたし、キャッシュレス決済も完全に中国後追いと言われても仕方のないことです。

こうなった要因の一つとして、日本は過去に製造大国としての影響が残っています。これは確認と連絡作業を業務とする悪しき企業社会の性質や、周囲の体裁を気にして空気を読むことでリスク回避を優先する、決断というリスクを失敗と捉える文化や風習があるからです。

その、日本が海外からの情報やシステムの影響を受けやすいことから、輸入大国、輸出立国という切実な側面を持つ現状があるからです。日本では確認に時間を費やすより、素早いジャッジから積極的に攻められる企業体制が、世界のデジタル環境に取り囲まれた日本の未来には、不可欠な要素です。

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