ワードプレスブロックエディタテーマでホームページを制作する
今回は会社やお店のホームページ制作に推奨する、WordPressブロックエディタのクラシックテーマをご紹介します。
先日、ホームページに対する高額なイメージや、分からないことが多くて、つい疑い深くなってしまうというお話があり、”WordPressでコストを抑えてサイト運営をしたいが、どうしたらよいか”というご質問をいただいたので、今回ワードプレスのブロックエディタテーマや現在、国内では主流のクラシックテーマについてご紹介します。
ワードプレステーマとは何か?
多くの会社やお店がそれぞれの方法で、無料のホームページ作成サービスやポータルサイトでの簡易的サイト、また従来の数十万〜数百万円のサイト制作など、独自ドメインで運営する会社やお店のホームページのことや、インターネット上での優位性など、多くの要素がホームページにはあり、とてもわかりにくいですよね。
ワードプレスは日本でもトップシェアを獲得し、世界で最も人気のあるCMSです。そのワードプレスの基本的な制作体制は、ホームページのデザインのベースとなる、テーマというサイトの骨組みを中心にデザインが構築されます。テーマとは、例えると家で言えばデザインから外観や内装、また設備などの基礎となるベース設計の大枠です。注文住宅か建売りかみたいなものです。
テーマを選定する基準も、日本のウェブ上で検索する情報頼みだと思いますし、日本のワードプレステーマの情報は、同じようなものが多く目立つ古い偏った傾向も最近では目立つので、今回はほんの一部ですが少しご紹介することにしました。
ワードプレステーマは高額な費用を抑える場合にも活躍する
以前は投稿機能の実装があることから、更新作業しやすいことが人気の理由の一つでしたが、現在のワードプレスやそのテーマは、簡潔に言いますと、高額になる制作費用を抑えるために有効的に活用する使い方に変わりつつあります。日本はデジタル先行国ではないことや、海外の新しい情報に慎重になる性質から、デジタル活用を上手く浸透させることが、できていない部分もありました。
これを機に、ホームページは高いからやめておこうと思われている会社やお店の皆様に、驚くほどハードルが下がっていることをお伝えし、最低限の維持費として、ドメインとサーバー代で年間1万円〜2万円前後で、自社専用のホームページが普通に運営できます。コロナが収束したからといってWebサイトの必要性が、コロナ以前に戻ることはありません。されどころかWeb環境は、流通への価値観の変化から、今後ますますウェブサイトの内製化が進んでいく時代になります。
ワードプレスとそのテーマを推奨する理由と推奨する会社やお店の規模
今回ご紹介するのは、以下のようなケースの際にご活用いただくことで価値を発揮すると考えています。
- 起業、開店による、コストを抑えた自社で更新できるサイトのご要望
- 今後ホームページを内製化して、いつでも作業できるようにするご要望
- 特にサイトにこだわりはなく、トータルコストを抑えたいご要望
- サイトに関すること際の、業者とのやりとりに疲れているご要望
- WordPressを導入していてもブロックエディタを使えていないご要望
- すでにワードプレスを導入している、ホームページのリニューアルのご要望
世界で最も利用されるワードプレス王道の基本ブロックテーマ
国内では海外のテーマへのおすすめがあまりなかったり、ワードプレスの基本でもあるテーマ”Twentyシリーズ”をお勧めする情報はほぼありません。理由は色々とありますがそれはさておき、グローバルな世界を身近に知ることは、今後の日本にとっても重要なことなので、Webサイトという身近なモノで触れていくことも大切だと思っています。
ワードプレスといえば Twentyシリーズが、ワードプレスの既存テーマとして毎年リリースされており、2.3年間前にリリースされたものが古く感じるかもしれませんが、全くそんなことはありません。家の家電や車なども数年前に購入したものもたくさんありますよね。
ホームページも同じで、現在も新規サイトで最も多く使われているJQueryなどのプラグインは、今から数十年前リリースされ、開発が終了している現在でもまだまだ現役で新規サイトや、リニューアルしたホームページにもかなりの確率で使用されています。ウェブサイトは、見た目からは分かりませんが、実装されているものは結構レトロだったりします。
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/tt1.png)
TT-ONE
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/astra.png)
ASTRA
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/go.png)
GO
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/blocksy.png)
BLOCKSY
Twentyシリーズでは、 TwentyTwentyから1カラムが採用され、 Twenty Twenty-Oneではダークモードが実装されました。そして TwentyTwenty-Twoからフルサイトエディティング(FSE)の仕様が実装されました。
そのため、 Twenty Twenty-Oneや現在国産テーマで人気のある今回ご紹介している国産テーマも、現在ではクラシックテーマと呼ばれます。クラシックテーマの大きな特徴は、サイトの構成を画面上で切り替えることができる、カスタマイズ画面の機能が実装されていたことです。このカスタマイズ画面がないものが最新のFSEテーマとなります。
ASTRA、GO、BLOCKSYは国産の有料テーマと比較しても全く遜色のない海外人気テーマです。アストラはエレメンターでトップシェアのテーマでもありますが、ブロックエディタにも完全対応しています。FSEが日本で認知されるには時間を要するので、こちらのブロックエディタクラシックテーマが、今後もまだまだ活躍すると思います。
使いやすい高機能国産ブロックエディタテーマ
国産テーマの魅力は日本語であること、開発者が日本人であることも魅力だと思います。その次に、安定した使いやすさから人気が分散していきますが、この3つのテーマはとても使いやすい機能が多く実装されているので、ホームページやブログサイトの内製化を進めたい会社や店舗におすすめできる国産ワードプレステーマとして、費用対効果を実感できるテーマだと思います。
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3T2HWA+6GSIB6+3IDQ+60OXD)
エレメンターテーマ
WordPressには、エレメンターという優れたサイトビルダープラグインがあります。そのエレメンターを使用したテーマは、スタイリッシュなサイトをドラックアンドドロップで制作可能なシステムを実装できます。今回はあえてブロックエディタテーマでもご紹介したASTRA は、ベースであるTwentyシリーズの除けば、ワードプレステーマではNo.1人気テーマでもあります。また今回はご紹介していませんが、エレメンターのベーステーマでもあるHELLOやジェネレートプレス、シドニーなど世界で人気のテーマを実装し、多彩なホームページを制作することも可能です。そのエレメンターも、今後FSEと互換性のあるプラグイン開発の可能性も感じるので、今回はエレメンターテーマも一部ご紹介します。
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/ashe.png)
ASHE
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/ocean.png)
OCEAN WP
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/06/qi.jpeg)
QI
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/rife.png)
RIFE
フルサイトエディティングテーマ(FSE Themes)
FSEテーマでは、全てのセクションをブロックエディタで操作することが可能になりました。そしてTwenty-TwentyTwoがベータ版のまま、新テーマTwenty-TwentyThreeが発表され、2023年春にベータ版から、本格実装が可能なFSEブロックテーマとなりました。日本のサイトで多くみられるベーシックなコーポーレートサイトであれば、十分なウェブサイトに仕上げることが可能です。
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/tt2.png)
TT-TWO
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/tt3.png)
TT-THREE
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/spectrapne.png)
SPECTRAONE
![](https://matoite.com/wp-content/uploads/2023/05/kavana.png)
KAVANA
末筆
ワードプレスでは、多くのジャンルのウェブサイト制作が可能ですが、あくまでオリジナルを必要とする際や、自社に必要なシステムを実装する複雑なサイトを希望する場合は、ある程度予算に余裕を持って、制作会社に依頼した方がよいです。開発が必要な場合やカスタムが必要なWebサイト制作の場合は、ある程度の金額なります。
ブロックエディタが加速的に進化し、ワードプレスを利用した気軽なサイト運営が可能になったことで、地域の中小企業や店舗様でのリース契約など、現在では考えられないような、旧態型デジタルサービスからの脱却も可能です。
ホームページは高くてメンテナンスも面倒だと思われている、会社や店舗様も結構多いのではないでしょうか。そういったことから、今後サイトをリニューアルする際に外部で制作したHTMLサイトをワードプレス化するよりも、テーマの利用であればランニングコストもサイトのリニューアルの際も、コストが圧倒的に抑えられる傾向にあります。
時代と共に変化する、デジタル化に対応する次の一歩として、Webサイトに身近に触れていく環境をワードプレスで構築することが一般的になっていくと、一般的な企業のウェブサイト制作現場の未来が変わります。InstagramやTwitterのように、ホームページでもデジタルマーケティングを楽しめる環境に、より多くの会社やお店のホームページが変化に対応していければと理想的だと思っています。
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3T2HWA+6GSIB6+3IDQ+62ENL)
ワードプレスを利用する際の注意点
上記でご紹介したワードプレスのスタンダードテーマは、ワードプレスのウェブサイトにて確認できます。ワードプレスには2種類のWebサイトビルダーがあり、WordPress.comとWordPress.orgがあります。
マトイテでご紹介しているワードプレスの基準は、WordPress.org になります。こちらは多くの設定が可能ですので、ウェブ制作業者やワードプレス構築をする会社、またコードに詳しい方のほとんどがこちらを活用しているはずです。
WordPress.comは、日本のサービスで言えばジンドゥ、ペライチなどと同じように、どちらかと言えばテンプレートによるサイト制作に適したシステムです。どちらもワードプレスではありますが、拡張できる内容が異なりますので、ワードプレスをご活用の際は、サイトの用途を再確認してから進行することを推奨します。
子テーマ(Child theme)について
ワードプレスには子テーマ(Child theme)という概念があります。子テーマは親テーマをベースにデザインをHTMLやCSSでカスタマイズする際は、使用を推奨しています。ワードプレスやテーマのアップデートなどによる、システムの変更があった際に基本構造の保護に役立ちます。カスタマイズしない場合は不要ですが、ワードプレスのアップデート、テーマやプラグインの更新をした後は、動作の確認作業も大切です。